三味線: 2008年8月アーカイブ

前回からの続きです。
今回は太鼓とは別の話ですので参考までに。

青森ねぶた祭りで疲れきった我々は、そさくさとこの日の宿泊先ホテルがある弘前へと向かいました。
連れの小池君は青森で夜行われるねぶたの海上運航を見たかったようですが、
僕はシティボーイなので太鼓を見た以上は早く帰ってシャワーを浴びたかったのです。
もしかしたら弘前のねぷたも見れるかもという期待もありましたし。

到着した頃にはさすがにねぷたは終わっていましたが、弘前に来た理由はもう一つありました。
津軽三味線です。
あまり詳しくない僕でも高橋竹三さんのレコードくらいは持っていましたし、やっぱり地元で見てみたいという気持ちはありました。

「ふる里の響・あいや」
弘前では有名なお店で、掛け値なしに最高でした!
基本的に居酒屋さんなので食事をしながら演奏を聴くのですが、
視線を箸にもっていく暇がないほど引き込まれてしいました。
ステージングも完璧!
え~もう終わり!?まだ聴きたい~!って本気で思っちゃいましたもん。


映像は店主の渋谷和生さん。
曲名は津軽よされ節だったと思います。
か~っちょいいですね~!

津軽小原節 渋谷和生 鞠愛 斉藤りか右の写真は津軽小原節を演奏中。

真ん中で踊っているのは鞠愛(まりあ)さん、なんと中学2年生!
彼女は三味線もびっくりするほど上手かったです。

僕なんか中学2年つったらまだ小便たれてましたよ。(あ、失礼)
またもや電池切れで動画が撮れなかったのが本当に悔しい!


彼女の真剣な表情に小池君と2人で終始見とれてしまいました。
左の斉藤りかさんの歌もほんとに最高でこんなに楽しんでいいのって感じでした。

渋谷さんは巨匠山田千里さんに師事し、現在では沢山のお弟子さんを抱えながら海外でも活躍する一流の三味線奏者です。
9歳で民謡を始め、声変わりを機に三味線に転向されたそうですが、26年弾き続けてもまだまだきりがないとおっしゃる渋谷さんには頭が下がります。

「ふる里の響・あいや」渋谷さん、三浦さんこの日の最後には秋田から津軽三味線のために一人弘前までやってきたという三浦龍さん(19歳!)と2人で迫真の演奏を聴かせていただいたのですが、その三浦さん、
「若いから普段はJ-POPとか聴くんですよね、どんなのが好きですか?」
という僕の軽率な質問に、




「いえ、演歌しか聴きません」


ひ~、なんと男らしい!
テレビ、新聞、ネットの情報を全てと思ってはいけませんね。
彼のような人もまだ日本には居るんです。
なんとも頼もしいものです。

最後に渋谷さんの一言

「ちょっと弾けるからってロックなんかやっても津軽じゃ誰も聴かないよ」

彼の演奏を前にして何とも説得力のある一言でした。


渋谷和生さんプロフィール
https://biz.sbrain.co.jp/keyperson/K-6330.htm
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