本場: 2009年9月アーカイブ

ピーヒャラピーヒャラ
テンツクテンツク

東京生まれの人がお祭りと聞いてイメージするものの一つにお囃子があると思います。
発祥については地域によって諸説あるようですが、
こと江戸のお囃子に関して発祥が葛西神社であることに異論はないようです。

先日行われた例大祭では思う存分その葛西囃子を堪能しました。

葛西囃子保存会お話を聞かせて頂いたのは、お囃子暦50年という大ベテランの小林さん(左)と佐々木会長

この日は里神楽の演奏も披露されていました。






今と同じく平和だった江戸時代。
いつの時代もそうなのでしょうが、今でいうヤンキー、ちょっと前だとチーマー・暴走族みたいな若者が治安を悪化させて幕府を困らせます。

そんな世相の中、葛西神社の神主だった能勢環さんが創作したお囃子を若者に教えたところ、

中々熱心にやるじゃん。

ということで、それに目を付けた関東の代官伊奈半左エ門が政策として奨励。
優秀な演奏者は将軍も上覧する神田明神のお祭りに参加できるとあって、
瞬く間に関東一円に広がっていったということです。

今や江戸祭囃子のスタンダードとなっている、

屋台~昇殿~鎌倉



四丁目~屋台




笛を吹いてらっしゃるのが、小林さん。
真ん中が佐々木会長。

内容としては現在松本源之助社中で教わっているものとほぼ同じでした。
ここでもそうですが、四丁目では締太鼓のアドリブが入ります。
ジャズで言うソロ回しみたいなもんですね。

締太鼓を叩いている者としてはここが技の見せ所的なところがあって、
気合入れ過ぎて失敗したりするのですが佐々木会長はさすがにツボを抑えた粋な演奏ですね。

テテンッ!と、終わりの合図が隣の人と揃ったらソロ終了。
これまた何とも粋でしょ?西洋音楽のように小節数でカウントはしないんです。

今回は時間の関係上あまり長くは居れませんでしたが、
また来年ゆっくり見させて頂きたいと思いました。

小林さん、佐々木会長、どうもありがとうございました。

葛西囃子保存会
https://music.geocities.jp/jisya01/

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